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長坂さんと「ウォーキング」との出会いについて教えてください。
-16歳で、ミス日本に応募したことがきっかけです。当時、実家のある長野県には、ウォーキング教室なんてなかったので、美しい歩き方などは独学で勉強したんです。でも家に大きな鏡もなくて、夜、暗くなってから、自宅の窓ガラスに映った自分のシルエットを観て、姿勢や仕草、ポーズや歩き方を研究しました。
ガラスには顔や表情までは映らないけど、歩く姿のシルエットで、「膝が曲がってる」とか「身体の軸がぶれてるな」とか、よくわかるんです。その時に、人の印象って顔の作りや表情じゃなくて、歩き方や姿勢によるものが大きいんだって気付いて、姿勢や歩き方ってオモシロイなって思ったんです。今、振り返ると、この「気づき」が私の人生最初の転機ですね。 |
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22歳でご結婚後、ご主人のお仕事の関係でインドに3年間住まわれたんですよね。
-インドって何百という言語が使われている国。公用語は、英語とヒンズー語なんですが、まるで言葉が通じないんです。電話も使えないし、お店に行っても物も買えない。つまり、人とは言葉ではコミュニケーションを取ることができなくて、大変でした。
でも、人をよく観察するうちに、姿勢とか歩き方、身のこなしや表情とかで、その人が「怒ってる」とか「気分悪そう」とか、だんだんわかるようになってきて、「これはおもしろいな」と。
それと、娘が通っていたアメリカンスクールのママたちは、姿勢が良くて、表情豊かで、きちんと自己主張できて、かっこいいんです。しかも、 当時の私は、ブランド物が大好きだったんですが、彼女たちは、ブランド物とか全然持ってないのに、とても素敵。だんだん「ブランドに頼っている自分って、格好悪い?」って思うようになってきたたんです。この時、価値観が変わったんですよね。それをきっかけに、日本に帰国したら姿勢や振る舞いを仕事としてやっていこうって決心したんです。
インドに住んだことは、私にとって、衝撃的な経験であり、人生における2度目の転機ですね。 |
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その後、ウォーキング、姿勢のプロとなった長坂さん。
「姿勢は、コミュニケーション」とおっしゃっていますが、これはどういうことなのでしょう?
-実は、少し前の私は、「姿勢が悪い」ことは、だめなことであり、常に背筋は伸ばしておくものって思っていたんです。でも最近は、姿勢にもTPOがあっていいんじゃないかと考えるようになりました。だって、こういうインタビューの時なんかも、ずっと背筋を伸ばして「何ですか?」みたいな姿勢だったら、聞きたいことも聞けないだろうし、心を閉ざしているみたいでしょ? 時には、リラックスした姿勢になってもいいんじゃないかなと思います。
私の生徒さんで、姿勢が直ってきれいになった女性が、合コンに行ってもモテないって言うんです。聞いてみたら、合コンでも常に姿勢をピンとしているらしい。「それじゃあ、声かけられないのも無理ないよ~」って(笑)。デートの時でもそんな感じだったら、彼との距離は縮まらないですよね。 彼ともっと深まりたかったら、もっとリラックスして、彼に寄り添う形にならないと。 |
そんな風に、姿勢って1つじゃなくて、その場に応じていろんな姿勢があるっていうことにだんだん気づいてきたんです。さっきのアメリカンスクールのママたちもいつもピシっとしているわけじゃないんですよ。でも、そのリラックスした姿勢で話すから、「ああ、これは彼女の本心なんだ」って聞いている方もわかるわけです。
「姿勢は、コミュニケーション」とは、そういうことです。それにね、姿勢がいい人っていうのは、ポジティブな気持ちや考えが現れるし、「いい運気」も集まると思いますよ。 |
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長坂さんにとって、年齢を重ねるということは?
-20歳ぐらいの時は、「年を取る」のが怖かったんです。「若さ」が全てだと思っていましたから。でも今は、もうすぐ40歳だから20代に戻りたいとか、若い時に戻るなんて絶対に嫌。今が一番楽しいし、充実してると思えます。子どもも15歳と12歳になって、子育ても大分楽になってきたし、今後は、もっと自分の時間もできて、さらに新しい可能性も広がっていくだろうし、これからの自分が楽しみで仕方ありません。
それに、若さにこだわると心と身体のバランスが取れなくなると思いませんか。もちろん、シワも気になるけど、笑ったり、表情豊かだとシワはできるもの。それはケアすればいいだけのことでしょう? 若さにしがみついている姿って、かっこ悪いと思います。
長坂さんにとって大切なものは?
-もちろん「家族」です。仕事か家族かの選択じゃなくて、私にとって両方必要なもので、大事なのはそのバランスの取り方。仕事の代わりはいるけど、母、妻の代わりはいませんから。私が、安心して仕事ができるのも、応援してくれている子どもと主人のおかげ。家族を大切にできなかったら、仕事の仲間を大切になんてできないですよね。
主人とは、結婚して16年です。単身赴任中の彼が、帰国するとね、私のウエストも足首もサイズが変わるんですよ。彼に会うときは、「一番きれいな自分でいたい」っていう意識が働くみたいで。彼がいるから今の自分があると思っていますし、私ががんばることで、彼が元気になれるような存在でいたいと思っています。 |
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仕事は大好きだし、やり甲斐もあるけど、仕事だけだと、カサカサ乾いてしまう感じがするかな。でも、家庭だけでは物足りないし。「○○ちゃんのママ」、「○○さんの奥さん」って、それはそれですごく幸せだけど、私は私としての人生もあります。主婦だけ、妻だけ、仕事だけではなくて、全部あわせて長坂靖子であって、そのバランスは、時には仕事に、時には子どもに傾くかもしれないけれど、それでいいと思っています。 |
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講演、セミナー、原稿執筆とお忙しい毎日を送っている長坂さん。睡眠時間は、なんと毎日3時間だとか?! そんなに短い睡眠時間でも、その「美」を保っていらっしゃる秘訣を教えてください。
-基本的に、寝る時間がもったいないと思っています(笑)。エステやネイルに行く時間も全くありません。だって仕事以外にも、子ども達の学校のPTAとか役員とか、結構忙しいでしょう? かと言って、「子どもがいるから、長坂はこれだけの仕事しかできないのね」って思われたくないし。そうなると、削るのは睡眠しかない。遊ぶ時間は、全くありません。遊ぶ時間があったら、仕事をしたいですね。
私が美しいかどうかわからないけど、もしそうだとしたら、やっぱり気持ちが充実しているからじゃないでしょうか。20歳ぐらいの時は、「キレイ」でいるためには、こうあらねばというように自分を縛っていたかもしれません。今は、いろいろ経験したことで、そうした呪縛のようなものから解き放たれて、自分の生き方とかライフスタイルが楽しくて仕方ありません。その「精神の解放」が、今は表れているんじゃないかしら。
最後に質問です。長坂さんにとって、「イイオンナノ条件」とは?
自分にとって何が大切かが分かっている人。人の価値観に左右されない、自分の価値観でしっかり動くことができる人。ファッションも、流行を追うのもいいけど、それはあくまでもエッセンスとしてであって、長くイイ女でいたいなたら、「自分」というオリジナリティがしっかりできていることが大切だと思います。 |
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インタビュー/文 川崎あゆみ |
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PROFILE
長坂 靖子さん
株式会社 インプレックス 代表取締役
日本ウォーキングセラピスト協会 代表理事
16歳の時にミス日本、21歳の時に準ミスワールド日本代表。その後、インドでの生活を経て、現在は、ウォーキング&姿勢のプロとして活躍中。今後は、「小学校の教育プログラムの中に「ウォーキングや姿勢」を組み込む活動をしていきたい」と長坂さん。著書「姿勢力」「美容は生き方」「セレブ脚 14DAYS集中レッスン」。
株式会社インプレックス
http://www.imprex.jp/ |
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